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ご挨拶

企業長挨拶

企業長挨拶 みやぎ県南中核病院企業団 企業長 下瀬川 徹

 みやぎ県南中核病院は大河原町、柴田町、村田町、角田市の1市3町を運営母体とする自治体病院です。複数のまちで運営されるため地方公営企業法により企業団を組織して病院運営を行っており、私は企業長として特に経営と人事を中心に担当しています。

 当企業団が所轄する施設は、みやぎ県南中核病院と附属村田診療所ならびに附属訪問看護ステーションです。みやぎ県南中核病院は病床数310床(一般病床306床、感染病床4床)、32診療科を備えた急性期病院であり、常勤医師78名、研修医30名(初期17名、後期13名)ならびに多職種の医療スタッフを擁し、仙南地域を中心に県南の広域をカバーする医療拠点です。特に、救命救急センター(三次救急施設)を有する県南唯一の病院であり、重症度の高い救急搬送患者を24時間・365日体制で受け入れ、地域住民の命を守る使命を担っています。

 平成14年8月に開院してから23年が経ちますが、開院後間もなく救急告示病院、臨床研修病院、地域医療支援病院の指定を取得し、その後、地域災害医療センター、災害派遣チーム(DMAT)指定病院、地域がん診療連携拠点病院等の認定を受け、令和5年10月には第二種感染症指定医療施設にも認定されました。救命救急センター、腫瘍センター、緩和ケア病棟を備えた当院は、優れた医療スタッフと最先端の医療設備を整え、常に良質な医療を提供できるよう努めています。また、医療スタッフの教育にも力を注いでおり、研修医、看護師など若い医療人が多数集まり研鑽する教育医療施設でもあります。

 当院は現在、総務省ガイドラインに基づいて令和5年に策定した「公立病院経営強化プラン」に従って、急性期医療の拠点病院として一層の充実を図るとともに、分娩の再開、地域の感染制御ネットワークの構築、がん診療拠点機能の強化、脳卒中を含む血管外科診療の充実を目標に掲げ整備を進めています。

 さて、県内の他の地域と同様、仙南地域でも高齢化と人口減少が急速に進んでいます。当院に求められるもう一つの大切な役割は、地域包括ケア社会の中核として医療、介護、福祉、保健の連携を推進し、県南全域の健康福祉を視野においた将来の理想的な医療体制を実現することにあります。令和7年(2025年)は、平成26年に制度化された地域医療構想が完結する年に当たり、仙南地域における急性期医療の要としての当院の役割は益々重要性が高まっています。一方では、次期地域医療構想が目指す2040年(戦後の団塊世代が85歳を迎える年)に医療は急性期から慢性期、介護、在宅医療に重点がシフトしていきます。超高齢化社会における当院の役割を考え、総合診療科を昨年立ち上げ、今年度はその院外窓口として村田診療所に総合診療外来を開設します。本院と地域の皆様の様々な医療ニーズに対応できる架け橋になることを期待しています。また、高齢者に優しい外科治療を提供するため5月から最新鋭の手術装置Da Vinciを導入し、ロボット外科手術を開始します。高齢者に多い脳卒中や大血管疾患にも速やかに対応できるようハイブリッド機能を持つ手術室の増設も具体化します。広域の仙南地域で高齢者の救急搬送や、病院間移動をスムーズに行えるよう救命救急士を採用し、新たな医療体制造りも進めてまいります。

 当院は、「地域に信頼される、質の高い、親切な医療サービスを提供する」を理念に掲げており、この地域で暮らす皆さまの健康と幸せを守ることを第一の使命と考えています。医療スタッフ一同、みやぎ県南中核病院の職員であることに誇りと責任を持ち、日々の診療に励んでいます。皆さまの変わらぬご支援をお願い申し上げます。

令和7年4月吉日
みやぎ県南中核病院企業団

企業長 下瀬川 徹

病院長挨拶

病院長挨拶 みやぎ県南中核病院 病院長 伊勢福 修司

 令和6年4月1日に病院長を拝命し、2年目になります。
 2024年度は新型コロナ感染症が落ち着き、安定した状況に戻ると期待していました。しかし、全国の大部分の医療機関では外来患者数も入院患者数もコロナ以前と同じにはならず、医業収入が伸びなやむ一方で、人件費の増加および光熱費や薬品・医療材料など物価の高騰により病院経営が難しくなりました。この傾向は救急医療を担当する国公立の基幹病院で著しく、当院も例外ではありませんでした。

 厳しい状況ではありますが、仙南地域の高度医療・急性期医療(命を守る医療)を支えるという使命を堅持すべく、更新を進めてまいりました。2024年6月には新しいリニアックを導入し、より高精度で安全な放射線治療が可能になりました。9月には脳神経外科で脳梗塞に対する血栓回収療法が開始されました。それ以前は仙台市内の専門施設へ転送を余儀なくされていた患者さんを当院で治療できるようになりました。まだ血栓回収療法の実施体制が完成したわけではありませんが、安全・安定して実施できる体制を構築してゆく予定です。2025年3月には血管造影装置を最新鋭の機器に更新しました。循環器内科の心臓カテーテル検査・治療をさらに精密かつ効率的に施行できる見通しです。4月には手術用ロボットを導入します。腹部外科の手術を皮切りに、呼吸器外科(肺がん)や泌尿器科(前立腺がん)の手術への適応を予定しています。これらの事業は病院職員の働きだけでなく、県および1市3町からのご支援があってこそ可能になりました。地域の皆様からのご支援に対して改めて感謝申し上げます。

 新技術の導入だけでなく、地域の医療需要に対応するため、診療内容の改変を行いました。2024年4月には内分泌内科専門医が赴任し、糖尿病・代謝内科から糖尿病・内分泌内科と変更しました。9月には内科・総合診療科を設置しました。総合診療科は、診断がつかずお困りの患者さんをかかりつけ医からのご紹介を受けて診察・検査し、適切な専門診療科へつなぐ役割を担っています。

 当院では産婦人科医師の減少により2020年から分娩を休止しています。現在、仙南地域には開業の2施設しか分娩を扱う医療機関が無く、当院での分娩再開は重要な課題です。2024年6月に産婦人科部長が赴任し、産婦人科は2人体制になりました。東北大学および東北医科薬科大学の協力を仰ぎながら、引き続き分娩再開を目指します。

 医療安全対策と感染制御は“地味”な分野ではありますが、医療の質を担保するために必要不可欠な取り組みです。医療安全対策と感染制御について院内はもちろん、相互査察や地域合同カンファレンスなど院外の皆様と協力して取り組みを継続します。

 2025年2月に、仙台市内の大病院で看護師不足から病棟を休止予定であることが報じられました。さまざまな職域で人材不足ですが、地方の医療分野の人材不足は著しいものがあります。限られた人とお金を必要な部署に有効活用する、地域の医療機関と協力するなどの工夫を継続する所存です。

令和7年4月
みやぎ県南中核病院

病院長 伊勢福 修司