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当院の取り組み

医療安全対策

概要

 医療施設においては、常に患者さんの治療のために最前の努力をしております。 しかし、最近は医療施設において不幸にして医療事故が発生することが報道され、社会問題となりつつあります。

医療事故とは

 医療施設においては、常に患者さんの治療のために最前の努力をしております。 しかし、最近は医療施設において不幸にして医療事故が発生することが報道され、社会問題となりつつあります。

○医療事故

 医療を受ける過程で、本来の疾患や外傷ではなく、医療行為により健康障害を生じることです。

○医療過誤

 医療事故の一部で、医療の執行・計画に間違いがあった場合です。もちろん、これは本来回避できます。

○医療過誤以外の医療事故

 たとえば通常の医療がなされたにもかかわらず、きわめてまれな特殊体質などにより事故が起こる場合で、これを避けることは困難ですが、対応の準備は必要です。

○医療過失

 医療過誤の一部で、平均的な診療水準を知識、技術などが下回った場合に起きる事故です。もちろん、医療過失も避けることはできます。

医療安全対策とは

 以前に比べて医療事故は増加しているのでしょうか?これはかなり難しい質問です。50年前に比べて現在は、医学の進歩に伴い治療できなかった疾患が治療可能になってきました。しかし、それだけ患者さんに対して行う処置・投薬・手術は、過程や種類が多く、しかも多数の医師・コメディカルが関与することになります。その為間違いが起こるリスクは増加すると言うことになります。以前は実数が把握されていなかったこともあり正確な比較は困難ですが、医療事故に関する訴訟や裁判件数は明らかに増加しています。
 したがって、医療施設では医療過失や過誤に基づく医療事故をゼロにすることと、それ以外の事故に関しても万が一発生した場合には、適切に対応できる体制を整えておく必要があります。

当院の医療安全対策

 当院では、次の医療安全対策を実施しています。

○医療安全対策委員会の設置

 当院では、医療事故ゼロを目指す安全な医療を提供するために医療安全対策委員会を設置しております。医師や看護師だけではなく薬剤師、検査技師、放射線技師、栄養士、理学療法士、事務系職員など院内のすべての部署から選出された委員で構成されています。

○医療安全対策委員会の役割

 委員会では、毎月医療事故には至らないニアミス事例、ヒヤリとした事例(これらをインシデントと言います)を集積して、これを解析し、新しい安全対策の具体案を作成します。さらにこれを現場に戻し、その効果を判定する、という作業をくりかえしながら日常の医療事故防止に努めております。万が一、重大な事故が発生した場合には、医療安全対策委員会でその事故の詳細について要因分析を行い、安全対策を検討します。その対策は職員への周知徹底を行い類似する医療事故の発生防止に努めております。その他にも、医療安全対策に関する講習会を定期的に行い職員全体への啓発を行っております。

○ゼネラルリスクマネージャーの設置

 医療安全対策委員会の活動を客観的に把握するため、専従のゼネラルリスクマネージャー(看護師)を任命し、内部監査機構として機能させることにより、さらに高次元の安全対策を行っています。

○患者さんからのご意見の集積

 医療行為にはリスクが伴うことを患者さん自身も含めてすべての医療関係者が認識することが、何よりも医療安全対策にとって大切です。そのため、当院では患者さんが不安に思われること、不思議に思われることなどのご意見を積極的に集積し、医療安全対策に役立てる努力をいたします。